我流手帖 Garyu Techo

文房具Loverの推し活イラスト手帳 第12回

渡邊まなさんのプロフィール

今回は、お気に入りのCMを1ページに落とし込みました。

このCMを初めて観たのは家族団欒の時間。
テレビをつけて作業していると流れてきたCM。
聞き覚えのある声…と耳を傾けていると、画面を観ていた娘が「おかあちゃんの すきなひと でてるで!」
振り向いて画面を見ると、推しの田中圭氏!
え!このCM知らんかった!!と注視していると、ミュージッククレジットに「岡野昭仁」の文字。
これまた推し・ポルノグラフィティの岡野さんの歌!と、突然の推し×推しに思わず興奮!

娘は何度かこのCMを見たことがあったようで「(娘)ちゃん、たなかけい でてるの しってたで」と殊勝な顔で言うのに笑ってしまったのですが、それは別の話。

登場している推しの表情は可愛く、CM自体のカラーリングも美しくて、定番の音楽も、推しの素晴らしいアレンジ…!

これは何度も思い出したく、まとめることにしました。

このCMシリーズは、昔から女性のバーテンダーを代替わりしながら続いているCM。
その中でも、今回のCMに続く加瀬亮氏と井川遥氏のシリーズは、2014年から数回に亘って続いているようで、今回は、前回からは数年経っての制作だったよう。
(10周年記念で制作されたのかな?)

メインの二人が窓を背景に向かい合う構図が印象的で、それをメインに据え、二人の表情を。
それと、一番描きたい可愛くコロコロ変わる田中圭氏の表情を、絵コンテ風に切り取ったようなレイアウトにしました。

メインのコマと表情のコマを配置するのに、背景のドットが超お役立ち。
コマサイズを測りやすく、ドットをつなぐだけで四角をまっすぐ描けるので、動画の絵コンテや漫画のネーム作りにもいいかも…!

商品名のレタリングも頑張ったのですが、毎度のことながら、ページ中央に印刷された印のおかげで簡単に配置できました。

今回、イラスト全体にペン入れするつもりでしたが、鉛筆の下書きでは描けた(つもりの)表情をペンでは再現できず(苦笑)、より濃い鉛筆でなぞって清書とすることに。
結果、2014年から続く記憶の1ページ感が出て良い効果になったかも。
着色はそれに合わせて色鉛筆に。
選んだ色と、ペンの滑りが良い紙質との相性か、色はあまりがっつり乗らなかったのですが、背景部分にはちょうど良い空気感で着彩できました。

角瓶のガラス感を出すのがなかなか大変で、それもこのページの思い出のひとつに…笑

ページ全面に塗った黄色は、何度も重ねた結果ウイスキーの樽の深みを感じるような風合いになり、10年のCMの歴史も漂わせられたかも…と大満足です。
(水塗り後インクを塗りましたが、流石に裏移り&裏抜けあり)

今回は音楽も推しなので、なんとか紙面に残したく、父の手も借りながらメロディーを譜起こし。
本当は歌唱と楽器のアレンジも書き込みたかったけど、それは今後のお楽しみに置いておくことに。新しい形の推し活ができました☺️
(メモから転記するとき一音間違っていることに後から気付きましたが、それもまたご愛嬌…)

【使用画材】
[背景]AZOX ARTIST INK ゴッホイエロー
[ロゴ字・楽譜・イラスト周りペン入れ]三菱鉛筆 ユニボールONE ブラック 0.5mm HEDERA ディープレッド 0.5mm
[イラスト]
・三菱鉛筆 B
・FELISSIMO
黒系 冬のオホーツク海/おとぎ話のかぼちゃの馬車/イカすみのスパゲティー/ティモール海の青海亀
青系 故宮の夜/ヒマラヤの青いケシ/石舞台古墳の深い眠り
黄系 かぼちゃのランタン/萩の夏蜜柑/ミモザサラダ/月の女神ダイアナ/楊貴妃の梨の花
茶系 クラリネットの音色/野辺に咲く黒百合/タツノオトシゴ/モロッコのターバン

渡邊まな

グラフィックデザイナーの渡邊まなです。
ロゴやプロダクトなど多くは手描きのアートワークから展開し、色の滲みや手描きならではの線を大事にしたデザインを得意としています。

【WEB/SNS】

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